イネ科オヒシバ属の多年草。日本全土の野原や路傍、空き地など、どこでも見られる。茎の先に放射状に緑色の穂状花序を出す。草質が強く簡単には切れないので、子供たちが茎と茎を絡ませて引き合う草相撲をして遊ぶことからこの名がある。和名は雄日芝(おひしば)、別名力草。

立秋(8月7、8日頃)の前の夏も終わりに近づく頃、暑さの中にも、空の色や一刷の白雲、風の感触、木々のそよぎ、月影などにふと秋の近いことを感じさせられることがある。酷暑や熱帯夜にあえいだ後だけに秋を待ちわびる心はひとしおだ。「秋隣」ともいう。



芒はイネ科の多年草。秋に穂を出すが、穂が出る前の青々と茂った芒のことを青芒という。芒は春に芽を出した後、夏には高さ1メートル以上になる。葉は剣のように細長く尖り、力強く、勢いがある。野や川原などで風に揺れている青芒は涼感をよぶ。

暑い昼が去って、夏の夜空に煌々と輝く月に涼しさを感じるというのが、この季語の本意。「月涼し」ともいう。また、昼の暑さをとどめて火照っているようにみえる夕月も、短夜の暁の空に白く残る月も、趣は異なるがいずれも夏の月である。「夏の月の好いことは、それがあまりに輝き過ぎないことだ。」と島崎藤村(『短夜の頃』)が記しているように、夏の月には、他の季節の月にはない趣がある。
