俳句で芋といえば里芋のこと。東南アジア原産のサトイモ科の植物で、稲よりも早く縄文時代には日本に渡来。茎の地下部分が肥大化した塊茎(芋)と葉柄(芋茎)を食用にする。根茎に生じた芽は地上に出て、長い柄の先に心臓形の葉を形成する。地中部では、葉柄の基部が肥大して親イモとなり、その親イモを囲む芽から子イモを生じ、さらに子イモには孫イモがついて増えていく。子イモ・孫イモが多いことから子孫繁栄の食べ物とされ、正月や節句の料理に用いられる。収穫は晩秋の頃。

マメ科ハギ属の小低木の総称で、ヤマハギ、ケハギ、マルバハギなどがあ。夏から初秋にかけて紅紫色の小さな蝶形花を開く。秋の七草の一つで、古くからその風情を愛でられてきた。万葉集で一番多く詠まれた植物でもある。音もなく咲きこぼれる萩の控えめで閑雅な趣は、秋ただ中にいる思いがする。

熱帯アジア原産のヒユ科の一年草。葉腋に淡緑色や淡紅色の小さい花が固まり咲くが目立たず、江戸時代初期から葉の美しさを鑑賞する観葉植物として庭先などに栽培されてきた。8月以降、細長い楕円形の葉が、紫紅色、鮮紅色、橙色、黄色などに色づき、葉の色は秋の深まりとともに冴えてくる。雁が渡ってくる頃に葉が美しく染まることから、雁来紅の別名がある。
