ハイノキ科の落葉低木で全国の山地に自生。晩春初夏の頃、若葉とともに枝先に円錐状の花穂を出し、白い小さな花を群がり咲かせる。秋に生る実は、熟すと藍色がかった鮮やかな瑠璃色になる。沢を塞ぐほど繁茂することからこの名がある。

黐(もち)はモチノキ科の常緑小高木で暖地の山中に自生するほか、庭園などに植えられる。雌雄異株で、晩春初夏の頃淡黄緑色の四弁の小花を密生する。晩秋、球状の果実が紅熟する。

葱(ねぎ)はユリ科の多年草。葱は通常花の咲く前に収穫されるが、採種用に畑に残された葱は、晩春の頃太い茎の頂に無数の白色花を密集して球状に咲かせる。これが葱の花で、遠目には坊主頭のように見えるので、葱坊主ともいう。

菜の花が咲く3月下旬~4月頃に降り続く長雨をいう。この頃は、寒気と暖気がぶつかり合う日本付近に前線が発生・停滞し、雨がちの日が続く。桜や菜の花などの諸々の花の開花を促す雨でもある。なお、菜種はアブラナの実のこと。

ユリ科ショウジョウバカマ属の多年草。沖縄を除く全国の山地で、やや湿ったところに自生する。晩春の頃、10~20センチの花茎の先端に紅紫色の六弁花を数個咲かせる。紅紫の花を猩々(しょうじょう)の顔の色に、ロゼット状の葉を袴に譬えて名づけられた。なお、猩々は想像上の動物で、猿に似て体は朱紅色の毛でおおわれているという。
