サンマ科に属する海魚。北太平洋に広く生息する。夏季はオホーツク海方面で回遊し、成魚になると秋に産卵のために寒流(親潮)に乗って東北、関東沖を通過し、近畿・九州沖までに南下する。塩焼きにして食べるのが一般的で、秋の代表的な味覚の一つ。2020年頃から漁獲量が急減して値段が高騰したことは記憶に新しい。

日本等原産のキジカクシ科ツルボ属の多年草。全国の日当たりのいい野原、畑、道端の草地などに自生。初秋の頃、花茎を伸ばして薄い紅色の花を総状につける。別名の「参内傘(さんだいがさ)」のほか数多くの地方名がある。歳時記には掲載されていない。

茗荷(みょうが)の花芽のこと。茗荷(みょうが)は東南アジア原産のショウガ科の多年草。山野に自生するが野菜としても栽培される。晩夏初秋の頃、地下茎から花茎を出して、地上に赤紫色の苞(ほう)を重ねた花穂をつける。これを「茗荷の子」(夏季)といい、蕾のうちに摘んで、味噌汁の具や薬味にする。「茗荷の花」は秋季。

ナデシコ科センノウ属の多年草。日本の固有種で、本州・四国・九州の山地の林下などに自生する。晩夏初秋の頃、朱赤色の五弁花を咲かせる。節がふくらんで暗紫色を帯びること、また、花が園芸植物の仙翁花(せんのう)に似ることからこの名がついた。秋の季語になっている中国原産の園芸植物「仙翁花」とは別の植物だが、雰囲気が似ていることから「仙翁花」として詠むことも可能だろう。

秋に立つ虹のこと。虹は四季を通じて見られるが、夏、夕立の後などに立つ色鮮やかな虹に比べて、秋の虹は色淡く、はかなく消えてゆく。単に「虹」といえば夏の季語。

