日本や朝鮮半島原産のミソハギ科の多年草。日本各地の湿原や小川、用水路の縁などに見られる。晩夏初秋の頃、紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。旧盆の頃咲き、精霊棚にこの花で水を掛けて禊としたので「禊萩(みそぎはぎ)」といわれ、ミソハギになったという。墓や仏壇に供える盆花として栽培されている。

バショウ科バショウ属の多年草。中国南部原産で、平安時代に日本に渡来。バナナの仲間としては最も耐寒性があり、南国風の葉を観賞する観葉植物として、関東以西の庭園や寺院に植栽されている。夏に大きな葉を広げるが、風雨に破れやすい侘びた風情が芭蕉の本意であり、破れが目立つ秋の季語とされている。
芭蕉は、松尾芭蕉の号の由来となった。天和元年、門人の季下から芭蕉の株を送られた松尾芭蕉は、草庵の庭に植え、やがてこの株がよく繁茂して、人々から芭蕉庵と呼び習わされた。その後、芭蕉の侘びた風情が気に入った松尾芭蕉は、「芭蕉」を「桃青」の別号として使い始め、終生愛用した。

俳句では、単に「踊」といえば盆踊を意味し、秋の季語。本来は、盆に迎えた霊を供養し、かの世へ送り返すためのものだが、現代では娯楽としての要素を深めてきている。輪になって踊るその真ん中に櫓を組むのが一般的だ。


オミナエシ科オミナエシ属の多年草で、秋の七草の一つ。和名の由来は、同属で姿がよく似ている白花の男郎花(おとこえし)に対して、全体にやさしい感じがするところから名付けられたとされる。日当たりのよい山野の草地や林縁に自生するほか、切り花用に栽培されている。晩夏初秋に、茎の上部で分枝して、花茎の先端に黄色い小花を平らな散房状に多数咲かせる。
