無花果は、クワ科の落葉小高木、又はその果実のこと。晩夏初秋の頃つけた青い実は、秋に熟すと濃い紫色になり、食用になる。熟す前の青無花果は、無花果(秋季)の傍題。まだ食べるには早いが、無花果の清々しい青さ、固さが目に心地よい。

無花果は、クワ科の落葉小高木、又はその果実のこと。晩夏初秋の頃つけた青い実は、秋に熟すと濃い紫色になり、食用になる。熟す前の青無花果は、無花果(秋季)の傍題。まだ食べるには早いが、無花果の清々しい青さ、固さが目に心地よい。

藤は、本州から九州の平地や低山の林縁に自生する蔓性樹木で日本の固有種。晩春に花が咲き終わると、長さ10~20センチのそら豆に似た大きな豆莢をつける。豆莢は緑色で硬く、ビロード状の短い毛を密生している。その果皮は熟すると木質化し、乾燥すると左右の2片に裂け、種子を飛び散らせる。芭蕉は〈藤の実は俳諧にせん花の跡〉と詠んだが、なるほど俳句には典雅な藤の花よりも、素朴な実の方がふさわしいかも知れない。

ブラジル原産のシソ科サルビア属の多年草。日本では一年草として定着し、ハーブや観賞用として栽培されている。夏から秋にかけて咲く花の色は、赤や青、紫、ピンク、白、黄、オレンジ、黒など多様だが、燃えるような赤い花をつけるサルビア・スプレンデンス(和名:緋衣草)が最も一般に知られている。暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇を彩る。

ユーラシア大陸原産のイネ科の一年草で、米や麦と並んで五穀の一つとされる粟の原種。日本には縄文時代前期に渡来し、全国の日当たりのよい畑地、荒地、空き地、道端に自生する。晩夏から初秋にかけて緑色の毛に被われた花穂を出し、小犬の尾を思わせる。この穂で猫をじゃれさせて遊ぶところから、猫じゃらしの別名がある。

