ツル目クイナ科の鳥。大きさはハトくらい。ほぼ全国の水田・湿原・湖沼などの草深い水辺に繁殖する。北日本では夏鳥で、冬季、より温暖な地方へ移動する。本州中部以西では多くが留鳥。全体が黒褐色で額から嘴にかけて赤い。指の長い太い脚をもち、その脚を高く上げながら水辺や水草の上を歩き回る。水かきはなく、前のめりの姿勢で首を振りながらぎこちなく泳ぐ。葦などの水草の根元に草を集めて巣を作る。

山の上から見下ろした時に、一面に広がる雲が海原のように見える光景をいう。、風の弱い晴れた日の早朝に、山間部などで放射冷却により霧や層雲が広域に発生する場合などにみられる。雲海は特定の気象条件により出現する光景で、四季を問わないが、古くから信仰登山は夏に行われ、スポーツとしての登山の適期も夏なので、それに合わせて夏の季語とされた。

ウコギ科の多年草。日本全国の山野の日当たりの良い場所や、半日陰の斜面や崖などに自生し、栽培もされている。晩夏の頃、茎頭や葉腋から伸びた花茎に白や淡緑色の小花を丸いぼんぼりのように群がり咲かせる。雌雄同株で上部に両性花、下部に雄花をつける。山菜として食用にされるのは早春の頃の若芽や根茎。

ミソハギ科の落葉高木。中国南部原産で、江戸時代以前に観賞用として日本に渡来。庭や公園、街路沿いに植えられているのをよく見かける。猿でも滑り落ちるほど樹皮が滑らかなことからこの名がある。晩夏から初秋にかけて、白や紅、ピンク、紅紫色の小さな六弁花を円錐状に次々と咲かせる。一花一花は開花したその日のうちに萎んでしまう一日花であるが、蕾が次々と開花するため、百日紅(ひゃくじつこう)の別名どおり100日近く咲き続ける。


ユリ科ウバユリ属の多年草。関東以西の本州、四国及び九州に自生し、林内の木陰などやや薄暗い場所に見られる。百合に似た花をつけるが、葉は大きく異なる。花が満開になる頃には葉が枯れることが多いため、歯(葉)のない姥にたとえて名づけられた。7、8月頃、茎の先端に緑白色の漏斗型の花を2~4個つける。筒状の六弁花で内側には紫がかった褐色の小さな斑点模様が入る。百合の花(夏季)の傍題。

