厳寒の空に冴え冴えとある月。冬は月の軌道が高いため、天心近くを進み、遠く小さい。澄んだ大気を透して、強く冷たい月光が降り注ぎ、ものの影が地面に黒々と落ちる。今年(2025年)は1月15日の夜に「寒満月」が仰がれた。


厳寒の空に冴え冴えとある月。冬は月の軌道が高いため、天心近くを進み、遠く小さい。澄んだ大気を透して、強く冷たい月光が降り注ぎ、ものの影が地面に黒々と落ちる。今年(2025年)は1月15日の夜に「寒満月」が仰がれた。


寒中の雀のこと。冬季は田圃の稲刈りが終わり、餌が乏しくなるので、雀はひときわ人家の近くにあつまってくる。寒気を防ぐため全身の羽毛を膨らませて丸くなっているので「ふくら雀」ともいう。身近で親しい鳥の一つだが、近年は数が減っているという。かつては食材であり、冬の雀の肉は美味で滋養があるとされる。

冬枯れの、寒々とした林のこと。「冬木立」ともいう。葉を落とし尽くした落葉樹が、常緑樹も交えながらひっそりと並び立つ。「冬木」「寒木」は葉を落とした一本の木だが、「寒林」は林の広がりと寒さを含む季語。カンリンという固いひびきが「冬木立」より厳しい寒さを感じさせる。

主に寝具などに用いる防寒用の厚地の織物。膝掛けにしたり、掛け布団の下に入れたりする。羊毛やラクダの毛で織ったものや、化繊、綿素材のものなどがあり、色や柄も豊富で、軽く暖かく肌触りのよいものが重宝されている。電気毛布も普及している。「ケット」ともいう。

百日紅(さるすべり)はミソハギ科サルスベリ属の落葉小高木。中国南部が原産で、高さは大きなもので十メートルほど。晩夏から初秋にかけて、枝先の円錐花序に皺の多い六弁の小花を次々に咲かせる。冬は葉を落として、肌が滑らかで、猿も滑りそうな樹幹があらわになる。単に「百日紅」といえば、晩夏初秋に咲くその花のこと。
