鱧食べて送別の灯の中にゐし

「鱧(はも)」はウナギ属ハモ科に属する海水魚。関西の夏の味覚を代表する魚である。鱧の湯引きや鱧ちりなどは、京都の祇園祭や大阪の天神祭の時期に欠かせない料理。

掲句は、現役時代の宴会を思い起こしての作品。人事異動や出向、退職などの際に、送別する側、送別される側を含めて数多くの宴の機会があった。夏には、料理のコースの中に湯引き鱧や鱧の吸い物が出されることもあったことを思い出す。何かと気を遣う職場の宴会なので、落ち着いて鱧を賞味する余裕がなかったことは、今振り返ってみると残念なことではある。令和8年作。

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