新樹抜け来てひえびえと素手素足

「新樹(しんじゅ)」は若葉におおわれる初夏の木立のこと。「新緑」は若葉のもつみずみずしい色彩に焦点があるのに対し、「新樹」は樹木の姿に焦点を当てた言葉。この頃、山野には生命力がみなぎる。

掲句は、朝、地元の雑木林を抜けて来たときの作品。雑木といっても、若葉を広げ始める時期は木によって遅速がある。立夏を過ぎて寒さは緩んでも、森閑とした林を抜けてきた後、手足に冷え冷えとした感触が残った。目に映じる若葉の鮮やかさと朝晩の冷え冷えとした大気のギャップがこの時季の特徴。令和8年作。

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