地のほてり朝まで冷めず原爆忌

「原爆忌」は、8月6日に広島市に、続いて同月9日に長崎市に原爆が投下された日。それぞれ「広島忌」「長崎忌」などともいう。原子爆弾の犠牲者を追悼し、平和を祈る。

掲句は、極暑の日々の中を巡って来る原爆忌を詠んだ作品。暦の上では立秋の前後とはいえ、原爆忌の頃はまだまだ太陽は衰えを見せない。昼間日差しに熱せられた地面の火照りは翌朝になっても冷めず、近くの公園では朝早くから蝉が盛んに鳴いた。原爆が投下された当日の広島や長崎も、こんな極暑の最中だったのだろう。平成18年作。『春霙』所収。

,

コメントを残す