菖蒲咲くみづらの髪を解くごとく

花菖蒲(はなしょうぶ)は、アヤメ科の多年草。日本在来の野花菖蒲から多数の園芸品種が作出されている。梅雨の時期、水辺などで、真っ直ぐに立った茎の頂に色鮮やかな花を咲かせる。

掲句は、東村山の北山公園の菖蒲園での作品。「角髪(みずら)」は日本の上代におけるの成人男子の髪の結い方。聖徳太子像などでお馴染みの髪型だ。花菖蒲はゆっくりと時間をかけて花弁を解いて全き花の形になる。その様を眺めていてふと浮かんだ比喩である。古くから品種が作出され、日本人に親しまれてきた花菖蒲の面影が、この比喩により身近なものになればいいと思っている。平成19年作。『春霙』所収。

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