「梅」は、中国原産のサクラ属バラ科の落葉小高木又は落葉高木。日本の各地で広く栽培される。早春の頃、葉に先立って白い花が開く。
掲句には、「偕楽園」との前書きがある。偕楽園は日本三名園の一つで、梅の名所。作者も梅見に集まった客の一人として、咲き盛る梅の白さを愛でているのだ。とはいえ、作者の目は梅だけでなく、梅を見に集まった人々にも注がれている。梅を見に多くの人々が集まる今の世を肯定する思いが、そこにはあるだろう。人の目に汚されない梅の白さが印象的な作品だ。『文藝春秋』2026年5月号。
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