早梅たとへば幼な子の歯のひかり

「早梅(そうばい)」は春に先駆けて咲く梅のこと。本格的な春が到来する前に、寒気の中でいち早く咲くその凛とした姿には、目を惹きつけられる。

掲句は、東村山の北山公園の早梅を見に行った時の作品。咲き始めた早梅の眩さに、幼な子の疎らに生えた乳歯のひと粒ずつの光を思い浮かべた。時々家に遊びに来る2人の孫のことや、中村草田男の〈万緑の中や吾子の歯生え初むる〉の句が、私の潜在意識にあったように思う。いずれにしても、春に先駆けて咲く早梅の清潔な美しさは無類である。令和8年作。

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