カサゴ目フサカサゴ科メバル属の深海性硬骨魚の総称で、アコウダイやオオサガが代表的な種類。中部以北の深海に生息し、釣り上げられる際に水圧の急変で目が飛び出すことからこの名がある。体色は赤みを帯び、大きさは50センチ前後。脂がのる冬から春先が旬で、煮付けや鍋料理、粕汁の具材になる。

カサゴ目フサカサゴ科メバル属の深海性硬骨魚の総称で、アコウダイやオオサガが代表的な種類。中部以北の深海に生息し、釣り上げられる際に水圧の急変で目が飛び出すことからこの名がある。体色は赤みを帯び、大きさは50センチ前後。脂がのる冬から春先が旬で、煮付けや鍋料理、粕汁の具材になる。

くつきりと一会ありけり鳥雲に 直人
「鳥雲に」は「鳥雲に入る」ともいい、日本を離れて北へ帰る雁などの渡り鳥が、雲の彼方へ消えていくこと。去りゆく鳥への名残惜しさに加え、季節の移り変わりや別れを惜しむ心情が含まれる言葉。
掲句には、「悼 桂信子氏」との前書きがあり、2004年12月に逝去した桂信子への追悼句。作者は生前の桂信子と、歳時記の編纂や対談などを通じて幾多の交流があり、この句の「一会(いちえ)」は、その中でも鮮明な思い出を残した印象深い「一会」だったのだ。作者の胸中の「一会」は、季節が移り、時間が経過しながらもいよいよ鮮明になっていく。平成17年作。『風の空』所収。
鴉(からす)はカラス科の留鳥。ハシボソガラスとハシブトガラスの2種が生息している。生息範囲は広く、田園地域、都市部、山間部など多様な環境に適応する。営巣期は3~4月で、高い樹の上や鉄塔・電柱などに巣を作る。普通、木の枝を組み 合わせて作るが、針金のハンガーなども巣の素材になる。雛鳥が育ち始めると、警戒心が極端に強くなる。

2011年(平成23年)3月11日の震災を追悼する日。「東日本大震災忌」「三月十一日」「東北忌」などともいう。震災の記憶を後世に伝える役割を持つ。なお、単に「震災忌」といえば、大正12年9月1日に起きた関東大震災を指す。

晩春の引潮に乗る花の束 直人
「晩春」は春の終わりの頃のこと。具体的には、二十四節気の清明(4月5日頃)から立夏(5月4日頃)の前日まで。行く春を惜しみながらも、次第に夏の気配を感じることが多くなる。北国も雪解けが進み、春たけなわとなる。
掲句は海に供えた花束が、引潮に乗って岸を離れていく場面を詠む。津波や海難事故で亡くなった人への献花とも思えるが、どのような場面を想像するかは読者に任されている。「行く春」「惜春」「暮の春」より情を抑制した「晩春」という季語が、作者の一切の思いを受け止めて、さり気なく上五に置かれている。『遍照』所収。