風花や言の葉降るを待ちながら 堀切克洋

「風花」は冬の晴天時に山間部などの雪雲から風に舞ってちらちらと降ってくる雪片のこと。上空の強い風が、山越えの雪雲から雪を運んでくる。

掲句は、「言の葉」が降ってくるのを待ちながら、「風花」を仰いでいるとの句意。「言の葉」は「言葉」とほぼ同義だが、特に詩的な表現に用いる「言葉」。自らによき「言の葉」が降って来て欲しいというのは、詩を志す人の誰もが願っていることだろう。詩は天から賜るものと言われるが、作者も、「風花」のように「言の葉」が自らに降って来て欲しいと念じているのだ。『俳句界』2026年4月号。


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