「風車(かざぐるま)」は、風で羽根が回る仕掛けの紙やセルロイド製の玩具。かつては春になると「風車売り」が街に出て、子供たちの玩具として親しまれた。お詣りの土産としても売られていた。
掲句は、「かざぐるま」自身が風の正面を探り当てたという句意。露店の売り物の「かざぐるま」が、風の吹いてくる方に向いて一斉に回る様が想像される。或いは、「かざぐるま」を持っている子が、風の向きを探り当てたとの意味合いかも知れない。いずれにしても、向かい風を得て、音を立てて勢いよく回る「かざぐるま」が見えてくる。風は目に見えないので、正確な向きを探り当てなければならないのだ。『俳句四季』2026年4月号。