「煤払(すすはらい)」は、新年を迎える準備として12月13日の「事始め」を中心に行われる屋内の煤や埃を落とす大掃除のこと。一年の汚れと厄を払う神聖な年末の行事。
掲句は、年末の大掃除で、神社の本殿や絵馬堂などに掛けられている「須佐之男(すさのお)」の大絵馬の煤を払ったという。須佐之男命(すさのおのみこと)は、日本神話に登場する神で、荒ぶる暴風雨の神からヤマタノオロチを退治する英雄神へ成長した。厄除け・縁結び・五穀豊穣の神として神社などで祀られている。単明な句柄だが、一年の汚れと厄を払う神聖な年末の行事である「煤払」の雰囲気がよく表れている一句。『俳句四季』2026年4月号。