茶の木は、中国原産のツバキ科ツバキ属の常緑低木。日本には古くから導入され、丘陵地などで栽培されているほか、野生化しているものもある。花期は晩秋初冬。
掲句は、身辺に咲くささやかな茶の花と沖の黒潮を対置した作品。作者の住む宮崎は、太平洋の黒潮のため春夏秋冬を通して温暖な地域。沖を流れる黒潮は、いわば宮崎の風土そのものといっていい。茶の木も、黒潮の恵みを受けながら、健やかな花を咲かせている。「沖に弛みなし」との観照の確かさは、そこに定住している人ならではのもの。『故郷』所収。
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