雪の降る街は大きなガラス玉 吉田篤子

「雪」は大気中の水蒸気が冷えて結晶し、地上に降ってくるもの。昔から雪月花の一つとして賞美されるが、人々の生活に様々な影響をもたらす自然現象でもある。

掲句は雪の降る街を「大きなガラス玉」に譬える。しんしんと雪が降り、いつもとは違った貌を見せている街。その冷え冷えとした感触や明るさ、脆さを大掴みに把握した表現だ。その思い切りのよい比喩の新鮮さがこの句の命。作者は雪国の生まれではないだろう。『俳句四季』2026年1月号。


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