創つきしまるめろみづうみの匂ひ 伊藤幹哲

「まるめろ」はバラ科マルメロ属の落葉低木又は小高木。初夏の頃、白又は淡紅色の花をつけ、秋に実が黄熟する。香りがよく、主に果実酒やジ ャムなどに利用される。

掲句は、創(きず)のついた「まるめろ」の梨やリンゴのような甘く芳醇な香りを、「みづうみの匂ひ」と感受した。一読、読者は、広々とひらける秋の湖をイメージすることになる。秋晴れの下の明るい湖面と黄熟した「まるめろ」とはよく調和する取り合わせだ。若々しい感性が活かされている『俳句』2025年12月号。


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