「秋半ば」は秋を初秋、仲秋、晩秋の三つに分けたうち、仲秋の頃のこと。陰暦では8月、陽暦ではおおむね9月と重なる。しきりに虫が鳴き、澄んだ月の光が辺りを照らし出す。
掲句は、秋も半ばになったのに、机の上の紙は白紙のままだとの句意。作者のものを書く日常そのままの作品だろう。実際には原稿依頼の締切りが気になって浮かんだ句かもしれないが、作中にはあらわな主観の表出はない。その平淡な描写に「秋半ば」の季語が的確に据わる。机の上の白紙が見えてくる。『俳句』2025年10月号。
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