白南風(しろはえ)は梅雨が終わり空が明るくなった頃、南東方面から吹いてくる夏の季節風のこと。暗い梅雨空に吹く黒南風に対して、白南風は梅雨明けの明るい空に吹く風。
掲句は、梅雨明けの海原を眼前にして、画帳や画布に下絵を描いているところだろう。真っ白な紙や布の上に、鉛筆で横に線を引く。絵の出来不出来とは関わりなく、その単純な一本の水平線に、作者の胸中の晴れやかさが表れている。梅雨が明けた海原の紺青が目に沁みるようだ。『俳句四季』2025年10月号。
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