「蟋蟀(こおろぎ)」はコオロギ科の昆虫の総称で、エンマコオロギ、オカメコオロギ、ミツカドコオロギなど種類が多い。庭の植え込みや家の片隅など身近なところで鳴く。エンマコオロギはコロコロ、ミツカドコオロギはキチキチキチ、ツヅレサセコオロギはリリリリと鳴く。
掲句は「蟋蟀」の声の淋しさが、独り心に沁み透ってくる作品。「独りとは」の上五に、自らに言い聞かせるようなひびきがある。言葉に何の粉飾もない句だが、作者の思いが読者にそのまま伝わってくるところがいい。『俳壇』2025年10月号。
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