「涼し」は夏の暑い最中に思いがけず覚える涼しさをいう。流水や木陰に身を置く涼しさ、急な風雨のもたらす涼しさ、目や耳で感受する涼味など、日常の中で涼しさを感じる場面は様々だ。
掲句は河童(かっぱ)の子の「ちんぽこ」を思い描いての作品。「ちんぽこ」は「陰茎」の幼児語であり、俗称。「ちんぽ」などともいう。河童は想像上の生き物であり、鬼、天狗などと並んで日本に棲む妖怪の一つとされるが、その河童の子の股間に人間の子供と同様可憐な「ちんぽこ」があるという。一読暑気を払ってくれるような楽しい想像だ。『文藝春秋』2025年9月号。