ヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草。キャベツの名で知られている。別名「玉菜(たまな)」。明治以降ヨーロッパから導入されて普及し、現在では全国で栽培されている。中心部の葉はぎっしりと重なって球状をなす。生食、煮食、漬物などに用いられる。ほとんど一年中店頭に並ぶが、夏の季語になっている。「玉巻く甘藍」(春季)は春になって内側に結球し始めたキャベツのこと。

ヨーロッパ原産のアブラナ科の多年草。キャベツの名で知られている。別名「玉菜(たまな)」。明治以降ヨーロッパから導入されて普及し、現在では全国で栽培されている。中心部の葉はぎっしりと重なって球状をなす。生食、煮食、漬物などに用いられる。ほとんど一年中店頭に並ぶが、夏の季語になっている。「玉巻く甘藍」(春季)は春になって内側に結球し始めたキャベツのこと。

「バナナ」は熱帯アジア、マレーシア原産のバショウ科の多年草、又はその果実のこと。熱帯地域産の果実の中で日本人にもっとも親しまれているものの一つ。
掲句は「依願退職」したときの心情を、柔らかく折れるバナナにより表現した作品。「依願退職」は周知のように従業員が会社に願い出て、双方の合意により退職すること。本当はクビになるところを、会社側の温情でこの形をとることもある。誰を傷つける訳でもなく双方円満に収まったのである。だが、安堵感の一方で、作者は、そうした微温的な世の中のあり方に物足りなさも感じている。バナナのやわらかな手応えも丁度そんな感じだ。『文藝春秋』2025年7月号。
「沖縄忌」は6月23日。太平洋戦争末期、沖縄は日米最後の決戦地になり、多くの民間人が犠牲になった。沖縄の日本軍が壊滅したこの日が慰霊の日とされた。「沖縄忌」は慰霊の日にちなむ忌日季語。
戦後しばらくの間、6月23日の慰霊の日は沖縄県独自の追悼日だったが、1972年の本土復帰以降全国的にも知られるようになった。そして、1980年代以降、「広島忌」「長崎忌」などと同様に戦争の記憶を俳句に留めるべきではないかという機運のもとで、「沖縄忌」が俳句に詠まれ始めた。
沖縄忌海に面した墓ばかり 中村和弘
沖縄忌唇ばかり覚えいる 池田澄子
現在、主要な歳時記では、沖縄戦の戦没者を悼み、平和を祈る忌日季語として掲載されている。「広島忌」などの他の忌日季語と比べると、南国の美しい自然と戦争の惨禍の著しい対照が、独特の詩情を醸し出している。
戦争の記憶を風化させないためにも、今後も詠み続けたい季語である。
北米原産のシソ科の多年草。和名は「松明花(たいまつばな)」「矢車薄荷(やぐるまはっか)」。その芳香がイタリアの柑橘類ベルガモットオレンジの香りを思わせることから、「ベルガモット」の別名もある。庭園などに栽培され、夏、赤い花が盛り上がるように咲く。品種が多く、花色は赤のほか桃色、白、紫など。乾燥させた葉や花はハーブティーや芳香剤に利用される。なお、歳時記には掲載されていない。
