「サングラス」は夏の強い太陽光線、特に紫外線から目を保護するためにかける色付きの眼鏡。ファッションやアクセサリーとして用いることも多い。
掲句は齢を重ねた感慨を、この世の端に「長居」したと詠む。「長居」は同じ場所に長くとどまることで、作者がこの世で生を享けてから生きてきた歳月を指す。「この世の端」は抽象的な措辞だが、そこがどのような場所なのかを問うことはあるまい。老境の作者の胸中を吹き抜ける涼しい風が思われる作品だ。『俳壇』2025年7月号。
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