もともとbarbecue(BBQ)は英語圏の野外調理スタイルで、日本で知られるようになったのは1950年代。その後、屋外レジャーブームの中で、郊外やキャンプ場での「バーベキュー」が一般化していった。
俳句で「バーベキュー」が詠まれるようになったのは1980年代以降。夏の定番イベントとして日本人の間に定着するにしたがって、作例が増えていった。
歳時記に夏の季語として明記されるようになったのは2010年代初めで、以降季語として定着した。とはいえ、今のところ 星空のととのふまでをバーベキュー 小山玄黙 などの作例はあるものの、佳句に乏しいことは否めない。「キャンプ」「テント」などとともに、今後も俳句に詠まれていくと思われる。