「春の雲」は春の空に浮かぶ雲。何事もなく青空にぽっかりと浮ぶ雲は、春の一日の永さとともに、季節の深まりを感じさせる。
日々多忙に過ごしていても、偶々、カレンダーに書き込む予定が全くない日があったのだろう。その日だけぽっかり空いて、青空に浮く「春の雲」を思わせるとの句意。「ぽつかり」との擬態語が、晩春の頃の閑雅な一日の気分をよく表している。それは空虚というより、もっと充実したものだ。『俳壇』2025年6月号。
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