「裸木」は冬になって落葉し尽くした樹木のこと。「枯木」と同様の意味だが、「裸」という言葉の印象から、「枯木」以上に蕭条とした印象がある。
掲句は手術後麻酔から覚めたときの自らを詠んだ作品。自らを一本の「裸木」だとする断定には、虚飾を取り払って自分自身と向き合おうとする作者の意思があるだろう。手術台の上に横たわる無力の存在である自分自身を、作者は「裸」の目で見つめているのだ。『俳句』2025年5月号。
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