新季語探訪(9)

ナイターは夜間に行う野球の試合のこと。プロ野球でナイターの試合が組まれるのは4月から10月にかけてだが、季語としてのナイターは、納涼の気分を帯びての夏の夜の試合観戦のこと。

ナイターやツキのはじめのはたゝ神 秋櫻子                 秋櫻子が1960年代に出した句集『晩華』に収められている一句。歳時記にはこの句を嚆矢として9句が掲載されている。日本のプロ野球の初のナイター開催は1948月の巨人中日の試合であるから、それから10余年を経て俳句に詠まれるようになったということだろう。

ナイターの強力な照明の中、家族や知人と観覧席で生ビールを啜りながら野球観戦するのは、納涼の愉しみの一つだが、歳時記の例句を見る限り、これといった作品は作られていないようだ。ナイターのもつ余りにも人工的な雰囲気の故だろうか。

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