ひと盛りの白魚に目のふたつづつ

「白魚(しらうお)」は、シラウオ科の魚の総称で、北海道から九州の沿岸域、河口付近、汽水域に棲息する。春、川を遡上して産卵し、産卵後は死んでしまう。春が深まるにつれ、店先に並ぶ「白魚」がだんだん大きくなるが、それでも10センチにも満たない。

「白魚」は蒸したり煮たりすると真っ白になるが、掲句は、鮮魚売り場で半透明のまま売られていた生の「白魚」の目に命の不思議を感じての一句。地球上に生きている生き物には、ほぼ共通に目が二つずつある。その可憐さは、寿命が一年しかない「白魚」に最もよく表れているように思えた。平成31年作。

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