「大試験」は、学校の卒業や進級に際しての試験のことで春の季語。学期末ごとに行われる小試験に対して、かつてはこのように言われたが、今では日常用語としては余り用いられない。「学年試験」「進級試験」「卒業試験」などともいう。
掲句は「大試験」の緊張感を、試験会場の数百人の学生が一斉に問題用紙を捲る音により具象化した作品。「音のさざなみ」との措辞が卓抜だ。こういわれると、かつて誰もが若き日に経験した試験会場での緊張や期待や不安がよみがえるのではないだろうか。『俳句四季』2025年4月号。
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