「初雲雀(はつひばり)」は春になって初めて見る雲雀のこと。雲雀は麦畑や草原などに巣を作る小鳥。繁殖期のオスは縄張りを宣言するため 、盛んに囀りながら空高く舞い上がる。
掲句は、空で揚雲雀が頻りに鳴いている草原をやわらかな風が吹いている情景を詠んだ作品。「ひらがなのやうな風」は、春闌けた頃の心地よい微風を想像させる。その緩やかな風に少しずつ流されながら、雲雀はひもすがら中天で鳴き続ける。「ひらがな」という仮名書きの効果が十分に活かされている。『俳壇』2025年4月号。
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