「息白し」「白息」は、冬になり大気が乾燥して低くなると、人や動物の吐く息が白く見えること。
掲句は、冬の夜、屋外で星を見上げているところだろう。折からの寒さで夜目にも吐く息が白く見え、白息の先には星が明るくまたたいている。その白息と星が繋がっていると感受したことがこの句のポイント。作者と星はともに息づくものとして、宇宙の大空間の中に浮かんでいるのだ。作者の自然観・宇宙観も垣間見える一句。『俳句』2025年1月号。
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