月は四季を通して仰がれるが、冬の月は寒さの中で磨ぎ澄まされたような光を帯びる。その冴え冴えとした光には、荒涼とした寂寥感がある。
掲句は冬の月光を「金銀のあはひのいろ」と形容した。確かにその光は黄色、金色などと形容するには余りに冴えわたっていて、丁度、金色に銀色を溶かし込んだような塩梅。一読、冬の月光を浴びて立っているような錯覚を覚えさせるのは、「あはひ」との措辞の故だろう。「あはひ」は漢字表記では「間」で、色の配合のこと。作者の精妙な色彩感覚に脱帽する。『俳句界』2024年12月号。
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