猪のぶきゆうと鳴いて小さき眼 成田一子

「猪(いのしし)」は偶蹄目イノシシ科の哺乳動物で、豚の原種。褐色の体毛に覆われた体は、丸太 のように太く首が短い。猪の子は瓜のように体毛に白い縦縞模様があることから瓜坊という。田畑の作物を食い荒らす害獣だが、ジビエ料理の食材でもあり、刺身や猪鍋として食される。

猪の鳴き声は豚とよく似ていると言われるが、掲句はその鳴き声を「ぶきゆう」と表現した。猪の眼は確かに体に比べて小さいが、その小さな眼と「ぶきゆう」と鳴く野太い声とのアンバランスがまた猪らしい。『俳句』2024年12月号。


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