雁(かり)は晩秋の頃北方から日本に渡ってくるカモ科の大形の冬鳥。その鳴き声は、秋の深まりとともに天地の寂寥を感じさせる。
掲句は雁が渡ってくる頃の天地を「天心の真下は湖心」と大掴みに描き出す。「天心」「湖心」はそれぞれ天、湖の真ん中の意。天と湖は向かい合ったまま息を凝らし、渡ってくる雁を見つめているようだ。雁が渡る頃の天地の静かさが、一読伝わってくる。『俳句』2024年12月号。
kknmsgr
Δ