白息の一人を待つてバス発ちぬ 千葉喬子

「息白し」は、冬、大気が乾燥して気温が低くなり、人や動物の吐く息が白く見えること。

掲句は、「息白し」「白息」という季語のもつ冬の季感がよく活かされている作品。バスは停留所に停まって間もなく発車しようとしている。そこへ、遅れて走ってくる一人の客。喘ぎながら来たその「白息」の客が無事に乗車するのを待って、バスは動き出す。冬の朝の通勤風景の一コマが生き生きと描き出された。『俳句四季』2024年12月号。


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