つくづくと猿の末裔日向ぼこ 高木宇大

「日向ぼこ」「日向ぼこり」は日だまりでじっと動かずに暖まること。風のない晴れた日の冬の愉しみ。

掲句は日向ぼっこをしながら、自らの五体のうちを流れる血を思い、自らの来し方に思いを馳せているのだろう。来し方への思いは、作者の生まれる前の祖先へ、さらには人間に進化する前の猿へと遡っていく。ホモサピエンスだと威張っていても、所詮は猿の末裔ではないか。食っては排泄し、縄張りを主張し、群れては争う日常は、猿とさして異なるところはないではないかと。辛辣な目を自らに向けた一句。『俳句四季』2024年11月号。


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