菊日和は菊の花が盛りを迎える頃の、よく晴れた暖かな日のこと。明るく澄んだ秋の日差しの下、菊花展が開かれ、庭の鉢植えの菊は花をつける。道端や畑の小菊も咲き乱れる。
空は明るく澄み、吹き過ぎる風に菊の香りがするような菊日和の一日。いつものぐい吞を「萩焼」のものに替えて一献傾ける。独酌か相酌かは問わない。「萩焼」の温かみのある地味な風合いや手触りは、折からの「菊日和」とよく調和する。『俳句』2024年10月号。
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