鶏頭は熱帯アジア原産の一年草。古く日本に渡来し、観賞用に庭などに植えられる。濃厚な色合いで、妖しい存在感がある。
掲句はこの花のもつ独特の質感や生々しさがよく表れている作品。鶏頭のざらざらした襞に雨粒がついている様を、鶏頭が雨粒を摑んでいると捉えたところに、作者の眼力がよく表れている。決して表面的な描写などではない、対象の真を把握する作者の写生眼に脱帽する。『俳句』2024年10月号。
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