「星月夜」は月のない夜空が星明りで月夜のように明るいこと。月が出ている夜は、月の明るさで星の明るさがかき消されてしまうが、夜空に月がない新月の時期なら、星の持つ本来の輝きを見ることができる。
掲句は「星月夜」の明るさの中で、亡き父母を偲んでいる作品。「踝(くるぶし)」は足首の関節の内側と外側に突き出している骨の突起部分。「ひかがみ」はひざの後ろのくぼんでいる所。いずれも脚の特定部位を表す言葉。「踝」も「ひかがみ」も父母それぞれの思い出に結び付いた身体の一部なのだ。『俳壇』2024年9月号。
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