「端居(はしい)」は、夏の夕方などに、室内の暑さを避け涼を求めて、風通しのよい縁側や窓辺近くに出て寛ぐこと。庭を眺め外気に触れて暑さを忘れる贅沢なひと時だ。
掲句は夏の夕暮れどき、縁側などで寛いでいる場面だろう。聞くとなく耳に届く近隣の生活音を、人の声や厨房の食器音などを含めて「昭和の音」と表現したところがいい。自ずから隣近所の家々との物理的・心理的な距離の近さが感じられ、「向こう三軒両隣」という、今では廃れてしまった言葉が懐かしく思い起こされる。『俳壇』2024年8月号。
kknmsgr
Δ