「薄暑」は夏の初め頃のやや汗ばむほどの暑さ。本格的な暑さには至らないが、戸外を歩いているとうっすら汗ばむほどになり木陰や風が欲しくなる。
掲句は日常誰もが目にする情景を切り取って、「薄暑」を感じさせる作品。トラックを運転する男の日焼けした逞しい腕が見えてくる。平明な句だが、俳人としての永年の修練が隠されている一句。『俳句』2024年7月号。
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