蛍は甲虫目ホタル科の昆虫。夏の宵、水辺の闇を明滅しながら飛ぶ。夜の蛍の光の明滅を愉しむ蛍狩りは夏の風物詩。
掲句は、蛍狩りから家に帰ってきたところを想定したい。蛍の飛ぶ闇から家の明かりの中に戻ったとき、自らの「くるぶし」をほのかに青いと感じたという。蛍の匂いや蛍火の明滅の残像が、「くるぶし」に青く残っているのかも知れない。蛍が出る頃の潤いのある夜の情感を自らの身体の一点の感覚に集約したところが鋭い。『俳壇』2024年6月号。
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