「春の海」は冬の季節風がおさまった穏やかな海。砂浜で桜貝を拾ったり、潮干狩りを楽しむ海でもある。
掲句は、明るい風光に映え穏やかに凪ぎわたった「春の海」を詠んだ作品。少し高みから見渡していると、沖合の島が「てのひらほど」の大きさに見えたという。この比喩には、島との距離感や海に対する親しみが表れている。『俳句』2024年5月号。
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