江戸時代後期から伝わり、女の子の初節句に無病息災や良縁を祈願して雛壇の両脇に吊るしたもの。庶民が、雛壇の代りに、布の端切れで人形を作り、持ち寄って飾ったことが起源といわれる。伊豆稲取の「つるし飾り」、山形県酒田の「傘福」、福岡県柳川市の「さげもん」などがよく知られている。俳句では、「雛祭」の傍題。

日本原産のシソ科の多年草。路傍の半日陰や、やや湿り気のある林縁付近に自生する。晩春から初夏に鋸歯状の葉の基部に淡紅又は白色の花を数個ずつつける。笠をつけて人が踊っているように見えることから、この名がある。

下の写真は踊子草と同属のヒメオドリコソウ。ヨーロッパ原産の帰化植物で、草の丈や葉・花の大きさとも踊子草の半分以下で小さい。

「水草(みくさ)生ふ」は、春になって水が温み、様々な水草が生えてくること。菱、河骨などの水生植物は、冬の間に茎や葉は枯れてしまうが、水底の根が冬を越し、春になると再び芽を出す。
掲句は石神井公園内にある石神井城址での作品。室町時代中期の1477年、豊島氏は太田道灌から城を攻め落とされたため、城を捨てて逃亡したという。落城の際には、城主の娘の照姫が三宝寺池に身を投げたとも伝えられている。三宝寺池の辺に落城の事跡を刻んだ碑が残されていて、池には睡蓮が硬貨ほどの小さな葉を浮かべていた。落城から経過した五百年余の歳月を思い、幾多の武将たちのその後の運命を思い、春が動き始めた現前の水草に目を落とした。平成29年作。
春の初め、様々な木の芽吹く時節のこと。榛のように2月に花芽を出すものもあるが、大方の木々の芽が動き出すのは3月以降。庭先、庭園、雑木林などでは、明るい日差しの中で木々が芽吹いている。季節の変わり目に当たり、心身の不調を感じやすい頃でもある。

屋根や木など、高いところから滴り落ちる雪解け水のこと。その滴りは春の日差しを浴びてきらきら輝く。雪深い地域では雪解けのよろこびは大きい。「雪雫」ともいう。
