鷹鳩と化し境内に抱擁樹

「鷹鳩と化す」は中国の七十二候の一つ。殺気ある鷹が温和な鳩に変わるという古来の伝承に基づくもので、春の幻想的な気分を反映した季語。

掲句の対象は飯能の諏訪八幡神社境内のご神木。樫の木が檜の若木を労わるように抱えていて、抱擁樹とも言われている。私がその神木の前に佇むと、どこから来たのか、足元をうろうろと鳩が歩いた。その中の一羽は鷹が鳩と化した一羽ではないかと、ふと想像した。平成17年作。『春霙』所収。

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