茶の新芽は晩春から初夏にかけて摘まれる。初めに摘むのが一番茶で、二番茶、三番茶と続くが、一番茶が最も良質とされる。
掲句は、茶摘みの頃の茶畑を詠んだもの。秋から冬、春先にかけてくすんだ色合いを呈していた茶畑も、4月の半ばになると急速に新芽を伸ばして明るさを増していく。その萌黄色の明るさは風を染め、新芽の匂いは近隣の家々を包み込むほどだ。茶摘みといっても近年は機械化が進み、茶摘女たちの手摘みの姿を見かけることは稀になったが、それでも茶摘みの頃の茶畑の瑞々しい明るさは格別だ。令和3年作。
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